リサイクルマークの紙マークとは【表示義務あり?禁忌品は?】

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リサイクルマークの紙マークとは【表示義務あり?禁忌品は?】

”リサイクルマークの紙マークってどういうルール?”

”紙マークがあってもリサイクル出来ないってほんと?”

本記事では、これらの声に答えていきます。

リサイクルマークの紙マークを付ける側にはいくつかのルールがあります。

さらに、紙マークが付いたモノを捨てる側にもちょっとしたルールがあります。

リサイクルマークは、リサイクルの象徴として、またはリサイクル可能であることを示したり、リサイクルの際に製品の素材を識別するためのマークであり、以下のものがリサイクルマークと呼ばれる。

出典:リサイクルマーク – Wikipedia

本記事ではリサイクルマークの紙マークに特化して解説します。

目次

リサイクルマークの紙マークとは【意味は簡単】

リサイクルマークの紙マークとは【意味は簡単】

上記のようなマークを見たことがありませんか?

これはリサイクル識別表示マーク(リサイクルマーク)の中の『紙マーク』と呼ばれるものです。

この紙マークは文字通り、紙製品に刻印または印字されており、リサイクルの対象となる紙資源に必要なマークです。

余談ですが、リサイクル識別表示マークは一般的にリサイクルマークと呼ばれます。

なので、以下からはリサイクルマークに統一して解説します。

リサイクルマークの紙マークの意味

リサイクルマークの紙マークの意味は簡単で【この資源は紙資源としてリサイクルできます】と表しているマークです。

紙マークが表示された紙製品は、再生紙を含むリサイクル資源として使用することが可能です。

例えば、紙製品を作るために新たな木材を伐採することなく、古紙を再生して新たな紙製品を生み出すことができます。

紙マークの詳細な定義・意味は以下の2点です。

  1. 飲料用紙パックでアルミ不使用のもの
  2. 段ボール製容器包装以外

後にも詳しく解説しますが、紙マークが表示された製品は基本的に資源ごみとなります。

紙マークと紙パックマークの違い

紙マークと紙パックマークの違い

上記の画像のように、紙マークには紙パックマークというものが存在します。

紙マークと紙パックマークは、どちらもその紙製品がリサイクル可能であることを示すリサイクルマークですが、それぞれ異なる意味を持っています。

というのも、この2つのマークは付けるべき対象が異なります。

  • 紙マークの対象:紙製容器包装(ダンボールとアルミ不使用の飲料用紙容器は除く)
  • 紙パックマークの対象:飲料や酒類用のアルミ不使用の紙製容器

上記のように紙マークと紙パックマークは付けるべき対象が違います。

リサイクルマークの紙マークの表示義務・ルールとは

リサイクルマークの紙マークの表示義務・ルールとは

結論から言うと、リサイクルマークの紙マークは表示義務があります。

紙製品には紙マークを付けるのが基本的なルールです。

ちなみに、リサイクルマークの表示義務者(識別表示義務者)は以下に当てはまる方です。

リサイクルマークの表示義務者

  1. 容器の製造事業者
  2. 容器包装の製造を発注する事業者(利用事業者)
  3. 輸入販売事業者

上記に該当する場合は紙マークを付ける義務が発生します。

ちなみに、紙マークの表示義務は『資源有効利用促進法』に基づいていて、

  • 飲料用のスチール缶
  • 飲料用のアルミ缶
  • 清涼飲料・酒類などのPETボトル
  • プラスチック製容器包装
  • 紙製容器包装

上記の5つはリサイクルマークをつける義務があります。

リサイクルマークの紙マークはどうやって表示する?

リサイクルマークの紙マークの表示方法は

  1. 印刷をする
  2. ラベルを貼る
  3. エンボス加工

などの方法があります。(エンボスとは製品の表面に凹凸の文字や模様などを付ける技術です)

紙マークの大きさについては、紙マークを印刷またはラベルで表示する場合は、6mm以上の大きさで表示しなければいけません。

また、紙マークをエンボス加工する場合は8mm以上と決められています。

そして、上記のルールをクリアしたリサイクルマークの紙マークは『鮮明であり、かつ容易に識別できる』のであれば、紙マークの色・線の幅・フォントなどのデザインは自由です。

リサイクルマークの紙マークは届け出が必要?

リサイクルマークの紙マークを使用する際に、事前の届け出は不要です。

自由なタイミングで使用することが可能です。

さらに、紙マークを使ったことで使用料などが発生することもありません。

リサイクルマークの紙マークは紙製容器包装リサイクル推進協議会というサイトで有料で配布されています。

ですが、リサイクルマークはネット上で無料で拾うことが可能なので、有料で使用する必然性はありません。

リサイクルマークの紙マークの表示義務が無いモノ

リサイクルマークの紙マークは基本的に表示義務があります。

ですが、モノによっては紙マークの表示義務がありません。

紙マークの表示義務が無いモノ

  1. サンプル品や見本品の容器包装
  2. 業務用の容器包装
  3. ボトルや缶に貼ってある紙ラベル(容易に剥がせる場合などは紙マークが必要)
  4. 無地の容器包装
  5. 物理的に表示が不可能な容器包装
  6. セロハンでできた容器包装
  7. 輸出する商品の容器包装(最終的に国内の家庭において消費されること)
  8. 商品説明用の能書等

上記はリサイクルマークの紙マークの表示義務がありません。

紙マークがある商品の捨て方・リサイクル方法【禁忌品とは】

紙マークがある商品の捨て方・リサイクル方法【禁忌品とは】

紙マークがある商品の捨て方は、基本的に『資源ごみ』として処分します。

ですが、自治体によっては紙マークがある商品を『燃えるゴミ』として扱う場合もあります。

資源ごみの収集方法は自治体ごとに異なるので、自分が住んでいる地域のルールに従って処理することが大切です。

【禁忌品】紙マークがある商品でも資源ごみで捨ててはいけない!

紙マークがある商品だからといって、すべての商品が資源ごみになる訳ではありません。

先ほども解説した通り、紙マークは紙製の容器や包装であれば基本的に表示義務があります。

その為、中には再生できない紙にも紙マークが表示されていることがあります。

紙マークがある商品でも資源ごみで捨ててはいけない禁忌品は以下などが挙げられます。

  • 水にぬれた紙
  • 油のついた紙
  • 感熱紙が使われている紙(レシートなど)
  • 臭いのついた紙(線香や洗剤の紙箱など)
  • ビニールで表面が加工されている紙(お菓子のシートなど)
  • 感光剤などの薬剤が使われている紙(プリンター用の写真用紙など)
  • 防水加工がしてある紙(カップめんやヨーグルト容器など)

上記は一例ですが、基本的に資源ごみとして捨てていけない禁忌品です。

資源ごみとして出せない商品については、燃えるゴミで捨ててしまいましょう。

リサイクルマークの紙マークとは【表示義務あり?禁忌品は?】:まとめ

まとめ

本記事では下記を紹介しました。

  • リサイクルマークの紙マークとは【意味は簡単】
  • リサイクルマークの紙マークの表示義務・ルールとは
  • 紙マークがある商品の捨て方・リサイクル方法【禁忌品とは】

最後まで読んでいただきありがとうございます。

リサイクルマークの紙マークを付ける側の方々は注意が必要です。

しかし、紙マークが付いたモノを捨てる側の方々もちょっとした注意が必要です。

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