”段ボールのリサイクルマークってどういうルール?”
”段ボールのリサイクルマークがあってもリサイクル出来ないってほんと?”
本記事では、これらの声に答えていきます。
段ボールのリサイクルマークはその他のリサイクルマークよりも少し特殊です。
リサイクルマークは、リサイクルの象徴として、またはリサイクル可能であることを示したり、リサイクルの際に製品の素材を識別するためのマークであり、以下のものがリサイクルマークと呼ばれる。
出典:リサイクルマーク – Wikipedia
本記事では段ボールのリサイクルマークに特化して解説します。
※本記事は3分ほどで読めます。
段(ダン)ボールのリサイクルマークとは【海外も共通】
上記のようなマークを見たことがありませんか?
これはリサイクルマークの『段(ダン)ボールマーク』です。
段(ダン)ボールマークとは文字通り、段ボールに印字されており『この段ボールはリサイクル可能です』といった証です。
ちなみに、この段ボールのリサイクルマークは世界(海外)共通のマークです。(文字部分は異なります)
国際段ボール協会(ICCA)は、2000年6月に「国際的に共通な段ボールのリサイクル推進シンボル(略称:段ボールの国際リサイクル・シンボル)」を制定し、その普及を決議しました。
出典:段ボールリサイクル協議会|段ボールのリサイクルマーク|国際リサイクルシンボル|
段ボールがリサイクルされる流れ
上記の動画にもありますが、段ボールがリサイクルされる流れは以下です。
ざっくりとですが、古い段ボールが新しい段ボールにリサイクルされる流れです。
段(ダン)ボールのリサイクルマークには表示義務がない
プラスチックゴミやアルミ缶に用いるリサイクルマークは、基本的に表示する義務が発生します。
しかし、段ボールのリサイクルマークには表示義務がありません。
その為、
段ボールのリサイクルマークってあんま見たことないかも…
という方がいても不思議ではありません。
段(ダン)ボールは容器包装リサイクル法からも除外されている
先ほど、段ボールがリサイクルされる流れを紹介した通り、段ボールというのはリサイクルされる工程や流れが確立されています。
その為、『容器包装リサイクル法』というリサイクルに関する法律からも除外されています。
容器包装リサイクル法は、容器(商品を入れるもの)、包装(商品を包むもの)(商品の容器及び包装自体が有償である場合を含む。)のうち、中身商品が消費されたり、中身商品と分離された際に不要になるものを「容器包装」と定義して、リサイクルの対象としています。
引用:容器包装リサイクル法とは | 環境再生・資源循環 | 環境省
さらに『資源有効利用促進法』では、以下の識別マークの表示を義務づけています。
- プラスチック製容器包装
- 紙製容器包装
- PETボトル
- 飲料用スチール缶
- 飲料用アルミ缶
この中にも段ボールのリサイクルマークの表示義務は上がってきません。
ですが、段ボールのリサイクルマークの表示義務は無くても、表示の推奨はされています。
段ボールにリサイクルマークを表示している企業は環境に配慮している企業と言えます。
段(ダン)ボールのリサイクルマークの表示ルール
段ボールのリサイクルマークにはいくつかのルールが存在します。
まず、段ボールのリサイクルマークを利用する為の届け出や使用料を支払うといったことは不要です。
これはリサイクルマーク全般で共通です。
段ボールのリサイクルマークのデザインルール
段ボールのリサイクルマークの基本デザインは、【国際リサイクルシンボル】と【ダンボール】の文字で構成されます。
【国際リサイクルシンボル】については、共通デザインなのでこのデザインを使用する必要があります。
文字の部分については、配置場所などが自由に決めることができます。
ですが、段ボールのリサイクルマークの文字部分には大きく3つのルールがあります。
- 書体は太ゴシック体、又はそれに準じる視認性の良い字体を使用する。
- 『段ボール』ではなく『ダンボール』の文字を使用する。(子供でも分かりやすいなどの理由から)
- 『ダンボール』の文字は『ダンボールはリサイクル』への変更が可能。
その他、文字のサイズについては段ボールの種類によって異なるので、段ボールリサイクル協議会のHPを参考にしてみてください。
ちなみに、段ボールのリサイクルマークは段ボールリサイクル協議会のHPでPDFとしてダウンロード可能です。
興味のある方はぜひ覗いてみてください。
段(ダン)ボールはリサイクルマークがあれば全部リサイクル可能?
『段ボールのリサイクルマークがある=全部リサイクルできる』という考えはNGです。
段ボールにリサイクルマークがあっても、リサイクルできないケースがあります。
段(ダン)ボールリサイクルマークがあってもリサイクル不可のケース
以下のような段ボールは、リサイクルマークがあってもリサイクル不可です。
リサイクルマークがあってもリサイクル不可
- 魚や洗剤などで臭いが付いたダンボール
- 油などで汚れがひどいダンボール
これらの段ボールの場合は、小さくちぎるなどして燃えるゴミとして捨てましょう。
段(ダン)ボールのケアマークってリサイクルに関係ある?
ダンボールには以下のようなマークが印字されていることがあります。
上記のマークはすべて『ケアマーク』と呼ばれるもので、リサイクルマークとは無関係です。
ケアマークは段ボールをどのように扱うべきかといった意味合いのマークです。
段(ダン)ボールのリサイクルマークとは【表示義務有り?】:まとめ
本記事では下記を紹介しました。
- 段ボールのリサイクルマークとは【海外共通】
- 段ボールのリサイクルマークの表示ルール
- 段ボールのリサイクルマークがあれば全部リサイクル可能?
最後まで読んでいただきありがとうございます。
段ボールのリサイクルマークに表示義務はありません。
ですが、先ほども解説した通り、この表示があると【環境に配慮した企業の証】とも言えます。
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